4薄墨桜と継体天皇の歌碑(うすずみざくらとけいたいてんのうかひ)

淡墨(うすずみ)桜と継体(けいたい)天皇の歌碑について

この桜は岐阜県本巣市根尾地区の淡墨公園にある樹齢1500年以上のエドヒガンザクラである。国の特別天然記念物になっています。

蕾の時は薄いピンク、満開にいたっては白色、散りぎわには独特の淡い墨色になります、淡墨桜の名はこの散りぎわの花びらにちなんで呼ばれています。

樹齢は1500年以上と推定され、第26代継体天皇(500年ころ奈良時代)お手植えという伝承があります。作家の宇野千代さんがその保護を訴えて、活動したことでもよく知られています。

身 の 代 と 遺す桜は 薄住よ 千代にその名を 栄盛へ 止むる
[みのしろと のこすさくらは うすずみよ ちよにそのなを さかえ とどむる]


この歌は、継体天皇が皇子の頃、隠れて養育されていた岐阜県本巣より都へ帰る際、お世話になった住民に桜の苗木を植えて詠んだ歌といわれています。

ここ公淵公園へは、昭和58年(1983)当時の前川忠夫知事が岐阜県から種子を持ち帰り、育てた苗木を植樹したものです。

継体天皇の歌碑

   

大きく育っている淡墨桜

 

現地投稿写真